漢字が覚えられる暗号小説です。灰色の数字をクリックし、数列解読しながら、お読みください。

同一事件(前半}

ストーリー解説(wikipedia)



下は、シャーロック・ホームズ「同一事件」の前半文です。会話文主体で、論理的に、かな:漢字は読みやすい範囲内の比率で書かれています。23の段落に分けられ、その段落の冒頭には毎回灰色に変わるカッコ付きの番号が付けられています。その灰色の番号をクリックすると、画面が「小説文解読パズル(Seesaa ブログ)」に切り変わり、いくつかの漢字が数列化された段落が現れます。現れた段落の数列を漢字の読み、綴りに戻していくうちに、それらの記憶が強化される仕組みになっております。単に読書をしあとただけなら、漢字力がつくとは限りませんが、この方法なら、つくはずです。では、クリックして、解読してみてください。ストーリーは、こちらをお読みください。



(1)「いいかね。」とシャーロック・ホームズは、ベイカー街の下宿でふたり暖炉を囲み、向き合っているときに言い出した。「現実とは、人の頭の生み出す何物よりも、限りなく奇妙なものなのだ。我々は、ありようが実に普通極まりないものを、真面目に取り合おうとはしない。しかしその者たちが手を繋いで窓から飛び立ち、この大都会を旋回して、そっと屋根を外し、なかを覗いてみれば、起こっているのは奇怪なること――そう、妙に同時多発する事象、謀りごとにせめぎ合い、数々の出来事が不思議にもつながり合って、時を越えてうごめき、途轍もない決着を見せるとなれば、いかなる作り話も月並みなもので、見え透いた結びがあるだけの在り来たりの無益なものとなろう。」「そうはいっても納得しかねるね。」と私は答える。「新聞紙上で明るみに出る事実なんて、大抵が実にそっけなく実に卑しい。モノを見てもだ、警察の調書などでは写実主義が限界まで貫かれているにもかかわらず、出来上がるものにはまったくのところ、魅力もなければ芸もない。」「それなりの取捨選択を用いねば真実味は生み出し得ない。」とはホームズの御説だ。「これが警察の調書には欠けている。ことによると細部よりも治安判事の戯れ言に重点を置く。細部にこそ、観察に値する事件全体の核心が含まれている。信じていい、普通なるものほど不自然なことはない。」私は笑みを漏らし首を振って、「君がそう考えるのもわからないではないよ。そら君の立場としては、三大陸じゅうにいる考えあぐねた人々、その皆の私的相談屋・お助け屋であるわけだから、奇妙奇天烈なあらゆることに関わり合う羽目にもなる。


(2)しかしまあ、」――と床から朝刊を取り上げて――「ここらで実地に試してみよう。とりあえず目に付いた見出しはこうだ。『妻に対する夫の虐待』、段の半分にわたる記事だが読まんでもわかる。まったくよくある話に決まってる。ほら、他に女が居て、酒に喧嘩、薬に生傷、世話焼きな妹か女家主。いくらヘボ文士でも、これほどヘボなものは書けんよ。」「ふむ、この例は君の説に不適切だ。」とホームズは新聞を取り上げ、目を落としながら言う。「これはダンダス夫妻の別居訴訟と言って、あいにく僕もこの件の謎解きに少しばかり噛んでいる。この夫はまったく酒を飲まず、他に女もいない。訴えられた行状というのが、食事の終わるたび入れ歯を外して妻に投げつける、そんなふうにずるずるとなっていったというものだ。わかるだろう、これは凡百の語り部の想像に浮かびそうな行為ではない。嗅煙草でもやりたまえ、博士、そして自分の引いた例でやりこめられたと認めることだ。」と差し出された古金色の嗅煙草入れ、蓋の中央には大粒の紫水晶、その見事さが友人の質素な暮らしぶりとあまりに対照的であったため、口を挟まずにはいられなかった。ホームズは、「ああ、忘れていた、君は数週間ぶりだったか。これはボヘミア王からのささやかな記念品だ。あのアイリーン・アドラーの書類の件に力添えした礼に。」「ならその指環は?」と私が、その指に巧みなブリリアントカットの宝石があるのに目を付けて訊ねると、「これはオランダの現王家からだ。手がけた一件については微妙なものだから君にも打ち明けられない。僕の些細な案件をひとつふたつ記録してくれるくらいは構わないのだが。」


(3)「なら今は何か手がけてないのか?」と私が前のめりに聞くと、「一〇ほど、いや一二か。だが少しも惹かれそうなところがない。面白くはなくとも無論大切ではある。ところが実際のところ、経験上、大抵取るに足らないところにあるのだよ、観察力と鋭い因果分析力の発揮できる場というものは。大犯罪ほど単純化する傾向があるが、それは犯罪の規模が大きくなれば、原則として動機が見えやすくなるからだ。手元の案件のうちでは、ひとつだけやや込み入った事件の問い合わせが、マルセイユからあるのだが、それ以外は惹かれるものが何もない。だがほんの数分もすれば、もっと良いモノが手に入る見込みがある。あそこだ、あれはうちの依頼人になる。でなければ僕は大馬鹿者だ。」ホームズは椅子から身を起こし、窓掛けの合わせ目のあいだに立つ。見下ろす先には、くすんだ中間色のロンドン市街、私もホームズの肩越しに覗いてみると、向かいの舗道に大柄の女が、ふっくらした毛皮の襟巻きを首に廻して、鍔広つばひろの帽子に大きな曲線を描いた赤い羽根をつけ、それを艶なデヴォンシア公爵夫人流に、片耳隠しで斜(はす)にかぶって立っている。かかる晴れがましい装いの奥から、女の視線が気遣わしげに、ためらいがちにこちらの窓へ向けられている。と同時に女の身体はそわそわと前後に動き、その指は手袋の釦をいじくり回している。と途端に飛び出すのは、岸を泳いで離れるかのようで、急ぎ足で道を渡り、やがて呼び鈴のけたたましい音が聞こえる。「今のような素振りは以前にもあった。」とホームズは紙巻き煙草を暖炉にくべる。「舗道でそわそわするのは、色恋沙汰と決まっている。


(4)助言を欲しているのだが、事が微妙のあまり人に言ったものかと心を決めかねている。とはいえここにいても見て取れることはある。たとえば女が男から心底ひどい目に遭わされたのならためらいなどしようもなく、その場合は大抵、呼び鈴の紐を引きちぎって見せる。ここで取れる解釈とは、色恋沙汰ではあるが、その乙女は怒るというより戸惑っているないし悲嘆に暮れている。だがここに本人も来たから、この悩みもすぐに解けよう。」という間に部屋の扉が叩かれ、給仕服の少年が入ってきてメアリ・サザランド嬢と告げるや、女性本人の姿が黒づくめの少年の後ろからぬっと現れる。あたかも水先案内の小舟についてくる満帆の商船のごとくだ。シャーロック・ホームズは彼らしく快く迎え、そして扉を閉め、丁重に肘掛け椅子を勧めながらも、さっと女をながめ回す。「その近眼でタイプ打ちを相当になさると、少々おつらいでしょうに。」「はい、初めのほどは。」と女は答える。「しかし今では見ないでも文字の位置はわかりますので。」とそのときふと、相手の言葉の意味するところがわかったのか、女は驚いて顔を上げる。その大きく愛嬌のある顔は、面食らいつつもいぶかしげであった。「ホームズ先生、わたくしのことをすでにご存じで?」と声を張り上げ、「でなければいったいどうやって……」「お気になさらず。」とホームズは笑いながら、「物事を知っているのが僕の仕事、他人の見落とすところがわかるよう心掛けている、といったところで。でなければ、どうしてあなたがこちらへご相談へお越しに。」「は、はい、こちらへ参りましたのは、先生のことをエサリッジの奥さまよりうかがいまして。


(5)あの方のご主人をやすやすとお見つけとか。警察も亡くなられたものとしていらしたのに。ええ、ホームズ先生、なにとぞわたくしにもお力添えを。裕福ではありませんが実入りも年に百ドルありますし、それにタイプ打ちも少しの足しには。これをみな先生に差し上げます、ホズマ・エインジェルの行方がわかるのなら。」「お越しの際、どうしてあれほどお急ぎに?」と訊ねながら、ホームズは指先を突き合わせ、目を天井に。またもや驚きの表情が、メアリ・サザランド嬢のいくぶん変化の乏しい顔に現れる。「そうですの、わたくし、うちを飛び出してきました。ほんとに腹が立って、あんなにのんきにして、ウィンディバンクさん――あっ、わたくしの父で――まったくもう、警察には行きたくない、こちらへもうかがいたくない、それで結局何もしないのに、何も事件なんて起こってないのだから、ってばかり言って。それでわたくし、気が気でなくなって。取るものもとりあえず、まっすぐこちらへ。」「お父上、」とホームズ。「義理の、ですね。名前が違います。」「ええ、義父ですの。父と言うのもおかしいくらいで、わたくしと五年と二ヶ月年上なだけなんですの。」「お母上はご壮健で?」「ええ、もう元気で丈夫で。でも心から喜んで、とも言えない事情がありまして、ホームズ先生、その母が父の死後すぐ再婚しまして。それも本人より一五も年若い男とだなんて。父はトテナム・コート通りの配管業で、そのあと結構な店が残ったのですが、母は現場頭のハーディさんと続けておりました。ところがウィンディバンクさんがやってくると、その店を母に売らせてしまって。自分はものすごい、


(6)ワインの外商をしているとかで。店は暖簾と上がりで四七〇〇ポンドになりましたが、父が生きていたらこんなはした額で売るなんてけっして。」 私の予想では、シャーロック・ホームズはこの締まりのないこんがらがった話にいらだっているはずだったのだが、反対にできるだけ気を集中させて聞いているのだった。「ご自身のささやかな収入とは、その店が元で?」「いいえ先生、まったく別物で、オークランドにいる伯父のネッドが遺産でわたくしにと。ニュージーランドの株で、配当が四分五厘、額面は二五〇〇ポンドなのですが、わたくしは利回りにしか手を付けられません。」「極めて興味深いお方だ。」とホームズ。「では、年百ほどの大金が入り、加えてご自身の稼ぎもあるなら、少しばかりご旅行や色々と余裕もおありのことでしょう。独り身の女性ならきっと六〇ポンドほどの収入でかなり結構やっていけますから。」「わたくしなら、もっと少なくっても。先生、ですがうちにいるとはいえ脛すねをかじりたくございませんから、お金の扱いについては、一緒にいるあいだだけは預けております。もちろんほんの当分のことですわ。ウィンディバンクさんはその利回りからいつも四分の一引き出して、そのまま母に渡しておりまして、わたくし自身は、自分がタイプ打ちで稼いだ分でちゃんとうまくやってゆけますから。一枚二ペンスいただけて、日に一五から二〇枚はだいたい。」「現在のお立場はよくわかりました。」とホームズ。「こちらは友人のワトソン博士、彼の前では僕同様、気兼ねなくお話を。さて次のご質問ですが、できればそのホズマ・エインジェルさんとあなたとのご関係を。」


(7)紅いものがさっとサザランド嬢の顔によぎり、上着の裾を気遣わしげにつまんで、「出会いはガス工組合の舞踏会の折でした。」と話し出す。「組合は父が存命中よく招待状を送ってくださいまして、その後も忘れずに母とわたくしへと。けれどもウィンディバンクさんはわたくしどもが行くのを承知せず、それどころか外出すらよく思っていなかったのです。たとえば日曜学校学校の催しなどに行きたがろうものなら、もう気も狂わんばかりで、ですがわたくし、今度ばかりは行く、ぜひ行くって。別にあの人に留め立てする権利はございません。知り合う値打ちのない奴らばかりだと言いますが、父のご友人の方々もいるはずなんですから。お前には着る服もないだろうと言われましたので、今まで箪笥にしまい込んでいた紫のフラシ天を出してやりましたわ。とうとう何も言うことがなくなって、あの人も所用でフランスへ出払ったものですから、母とわたくしと、現場頭でしたハーディさんとで参りました。そこでホズマ・エインジェルさんに会いましたの。」 するとホームズは、「では、そのウィンディバンクさんがフランスから帰ってくると、あなたが舞踏会へ出たので大いにご不満だったでしょう。」「いいえ、それがずいぶん嬉しそうで。確か笑って肩をそびやかして。女ってやつはダメだと言ってもしようのない、思うようにやってしまうのだから、って言いましたの。」「なるほど。そのときガス組合の舞踏会でお会いになった紳士の名は、ホズマ・エインジェルで間違いありませんね。」「ええ、先生。その夜に出会って、次の日には、無事でお帰りですかと、うちを訪ねておいでで。そのあとも会いまして――


(8)つまりホームズ先生、二度散歩をご一緒しまして、そのあと父が戻ってきまして、ホズマ・エインジェルさんは以後うちには来られなくなりました。」「一度も?」「そうですの、ほら父はこんなこと大嫌いでございますから、できることなら客を入れたくないという主義で、口癖のように、女というものは自分の家庭の輪にいるのが幸せだと。とは言いましても、母にも申し上げましたが、女はそもそも自分の輪が欲しいものなのに、わたくしには自分のものがないんですもの。」「それはそうと、ホズマ・エインジェルさんの方は? あなたに会おうとしなかったので?」「それは、父が一週間ほどして、またフランスへ出向く予定でしたので、それでホズマは手紙で、あの人が行ってしまうまではお互いにあわない方が無難だと。そのあいだもわたくしどもは手紙は書けましたので、あの方も毎日書いてくださいました。手紙を受けとるのは朝でしたので、父は知る由もありません。」「その紳士とのご婚約はその頃に?」「ええそうですの、先生。ふたりでした初めての散歩のときに婚約を。ホズマ――エインジェルさん――は、レドンホール街の事務所で出納係をしていらして――それで――」「業種は?」「それが困ったことに、先生、存じ上げなくて。」「では自宅は?」「そこに住み込みで。」「ならご住所はご存じかと。」「いえそれが――レドンホール街とだけ。」「では手紙の宛名をどこに。」「レドンホール街郵便局へ、留置(とめおき)で。事務所に届くと、女性から手紙が来たと他の同僚みんなにからかわれるとおっしゃって。ならタイプ打ちしましょうかと申し上げたのですが、そんなの受け取りたくない、


(9)手書きならあなたから届いたと感じられるけど、タイプ打ちだとふたりのあいだに器械が挟まっているようにいつも思えてしまうと。これだけでもあの方がどんなにわたくしを愛していてくださるかおわかりでしょう、ホームズ先生。こんな細かいところにも気を配る人でしたの。」「実に思わせぶりで。」とホームズ。「長年、座右の銘としているのですが、細事の大事は限りなし。他にどんなささやかなことでも、ホズマ・エインジェルさんで覚えていることがありましたら。」「あの方は大変な恥ずかしがり屋なの、ホームズ先生。わたくしと散歩するのも日のあるうちより暮れてからがいいみたいで、人目に付くのが嫌だと言うんです。ほんとに内気で紳士らしい方、声だって細くて、若いときに扁桃炎で腺が腫れ上がったらしくて、そのせいで喉が弱くなったとか。だから話し方がためらいがちでささやくみたいで。身だしなみはいつもよくて、とてもきちんとして派手でなく、さっぱりとして、でもわたくしと同じで目がよくなくて、まぶしいからと色眼鏡を。」「ふむ、それで義父のウィンディバンクさんがフランスから帰ってからはどうなりました?」「いえその、エインジェルさんがうちにいらっしゃって、父がフランスから帰る前に式を挙げてしまおうとご提案に。恐ろしいほど熱心でわたくしの手に聖書を持たせて、何があっても自分を信じてくれと誓わされて。母もあの人に誓うのがいいに決まってると、それだけ想いがあるのだと言いますし。母は初めからまったくあの方びいきで、わたくしよりもあの方を愛していたくらいでした。しかも今週じゅうに式を挙げるとおっしゃるので、わたくしは父のことが気になり始めていたのですが、


(10)ふたりが父のことを気にしなくてもいい、あの人にはあとで言えばいい、母が父のことを何とかすると言うのです。そのようなこと、わたくしはとても嫌でしたの、ホームズ先生。わたくしより少し年上なだけですから許しを得るというのも妙なことなのですが、とにかくこそこそと何かを致したくはありません。そこでボルドーの父へ手紙を。そこに会社のフランス事務所があるのです。ですが、手紙は式当日の朝に手元へ戻って参りまして。」「ということは届かず。」「そうですの。あの人は着く直前にイングランドへ発ちまして。」「ほう! それはおあいにく。では式の予定は金曜日、場所は教会で?」「そうですの。でもごくつつましやかに。キングス・クロス近くの聖セントセイヴィアでして、そのあと聖セントパンクラス・ホテルで朝食を取る手はずでした。ホズマはハンソム馬車で来ましたが、わたくしどもはふたりですので、あの方はその馬車にふたりともを乗せて、自分は四輪の辻馬車に乗り込んで。通りには他にその馬車しかなかったのです。わたくしどもの方が先に教会へ着きまして、やがて四輪が着くと、わたくしどもはあの方が降りてくるのを待ったのですが、うんともすんとも。御者が台から下りてのぞきますと、誰もいないのです! 御者は客がどうなったか思いもつきませんし、なかに入るのは確かにこの目で見たと。それが先の金曜日のことですの、ホームズ先生。それ以来何の姿も便りも、行方の手懸かりになるようなものは……。」「どうやらひどい辱めをお受けになったようですね。」とホームズが言うと、「違いましてよ!あの方は立派でお優しい方、わたくしをそんな捨てたりなど。


(11)それに朝のあいだずっと、何があっても自分を信じてくれとおっしゃり続けておりました。たとえ何か予期せぬことで離ればなれになったとしても、わたくしはあの方を信じると誓ったことをけして忘れは致しませんし、あの方も遅かれ早かれお誓いになるはずでした。式の朝にしては妙な会話のようですが、そのあと起こったことでそういう意味でしたのとわかりまして。」「きっとその通りでしょう。ではあなたのご意見では、何か予期せぬ災難にその方が見舞われたと?」「そうですの。きっとあの方は何か危険を察知していたのですわ。でなければあんなことおっしゃいません。ですから予期したことが起こったのだと思いますの。」「ですが、その起こったと思われることについては、心当たりがないと。」「ございません。」「もうひとつ、その件をお母上はどうお捉えに?」「かんかんです。この件については金輪際口にするなと。」「お父上は? お話しには?」「もちろん。そしてわたくしと同じく、何かあったと考えたようで、いずれホズマから連絡があると。あの人が言うように、わたくしを教会の戸口へ連れてって置き去りにしても、誰が何の得をしましょう。まあ、あの方がわたくしからお金を借りているとか、結婚したらあの方がお金の分け前にあずかれるとかならいざ知らず、ホズマは自分の財産もかなり持っておりますし、わたくしのお金を気にしたことすらないのですから。それにしても何が起こったのでしょう。どうして便りひとつも。ああ、それを考えるだけでわたくし、おかしくなってしまいそうで、夜一睡もできませんの。」と女はマフのあいだから小さなハンカチを出して、そのなかへぼろぼろと涙をこぼし始めた。

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米澤章夫

Author:米澤章夫

小説文解読パズル」考案者

沢山の方々のご訪問ありがとうございます。
このブログの本文は、小説文解読パズル(Seesaaブログ)
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ところで、どんなトレーニング、学習にせよ「面白い」と感じている時は集中力は増します。集中力が増せば効果も増します。本ブログはこの理屈に基づいた漢字暗記法を公開しております。ブログには小説文中の任意の漢字または漢字と送り仮名の音が数字化されており、小説文を読みながら、それらの数列を数字に分割し、分割した数字を漢字の「読み」「綴り」に戻していくうちに、それらの記憶を強化できるというものです。分割するたびに、いろんな漢字が脳裏によみがえり、答え合わせをすることで「綴り」を確認することができます。前後の句と比較することで、その「使い方」を確認することもできます。以上のことから、「記憶の呼び戻しは、数列解読過程にある」と言っても過言ではありません。あなたも「数列にどんな言葉が隠されているのか」推理してみませんか。そして、漢字の記憶を呼び戻してみませんか。

鳥取市在住。ブロとも大歓迎です。

バズル作り、ゲーム作りが第一の趣味

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「パズルで脳トレ講座」オンライン講師
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